ニーズに合った商品または施工方法でリフォームのご提案

社長の流儀

木づくりと手づくり昔ながらの技術に創意工夫と熱意を加える。

ceo02創業から今年で八十五年。大沼社長が仕事を引き継いだのが十年前のことだった。

「工業系の高校に進学し、卒業後五年間修行。もともと物を作ることや絵を描くことが好きだったので、継げと言われたことはありませんでした。敷かれたレールに乗せられるのは嫌だったんです。決めたのは自分、そう考えています」と笑顔で語る。

大沼社長の代になってから心がけているのは「木づくりと手づくり」へこだわり。自分たちが作りたい物を一方的に提案するのではなく、お客様に「頼んで良かった」と喜んでもらえるための取り組みをしてきたのだと言う。昔から培ってきた技術を引き継ぎながら現代のデザインや耐震性、断熱性などを高める。いかに暮らしやすい家を作るかを常に考えている。

トップの意志が会社を作る。思考が共有できなければ社員が行動に惑うことになる。だからこそ「しっかりと旗振り役をしなければならない」と大沼社長は語る。

今後増えるのは住み続けるためのニーズ変化するライフスタイルに寄りそう。

ceo03「孫が出来た、子供が大きくなって家から出て行ったなど、家族の暮らし方やタイミングで生活パターンは変わっていく。そんなときにリフォームを考えはじめる方が多いですね。漠然としたご希望の中から、何が一番やりたいことなのかをしっかり聞き、ご家族に最も適した提案をします」。

今後、増加が見込まれるリフォーム需要。クロスの張り替えだけ、水廻りだけ、というリフォーム会社もあるが、大沼建築は長年の経験から多様なニーズに応えていく。

実際に多くの家を建てた経験があるからこそ自信を持って得意だと言える分野。建て替えという選択肢もあるが、予算が限られていれば、そのなかでできることを考える。古い家だと冬の寒さが一番の課題になるが、断熱石膏をすることによって快適さがぐんと上がる。風土に合わせた家づくりへの工夫を熟知しているからこそ、大沼建築のリフォームは高く評価される。

一方で細やかな心遣いも欠かさない。
「この材料をどこかに使ってくれないか」というリクエストに応え住宅の中に使用したときに、施主が喜んでくれた話を大沼社長は嬉しそうに語る。そこにある想いを汲むことも、大沼建築の仕事のなかに組み込まれているのである。

「現在八百二十万戸ある、空き家問題をどう解決するかはわたしたちの課題でもあります」。行政や不動産会社などの動きを見ながら連携も考えていく。社会全体の課題へ取り組むことも一企業の責任であると大沼社長は語る。

価格帯を明確にし若年層の心をつかむ新築住宅「With Home」

ceo04全国展開する大手の住宅メーカーは標準価格が決まっていても、使用素材によっては高額になる場合がある。逆に地元工務店は、価格が見えにくい。それを業界特有の課題として捉え、解決しようと生み出したの商品が「With Home」 新築のオリジナル住宅だ。

「値段を明確化し二十代、三十代の若い世代でも家を建てられるのだと知って欲しかったのです。また、ハウスメーカー・工務店・建築家のよいところ取りができるというのもこの商品の特徴で、一軒一軒がオンリーワンなのです。他の住宅メーカーでは、営業さんが仕事を受注し作るの別の人や会社というケースも多く、その後のメンテナンスもたらい回しされるというのが業界の常識。しかし、わたしたちは対応できるテリトリーに責任をもつということをポリシーとしています。メンテナンスにもしっかり対応し、手がけた家に関わり続ける。お客様と長いお付き合いをさせていただくケースがほとんどです」。

職人を育てることが日本特有の文化を継承するための礎となっていく。

ceo05「家は、工場で作って納品するのではなく、何もない土地から建てていくもの。わたしたちの仕事はそういった意味で形がない。だからこそ古い建物を維持したり、簡単に出来ないことをやっていきたいんです」。受け継いできた技術は、日本ならではのもの。危惧するのは建設業界の職人不足だ。

「職人の数は年々減少傾向にある。今まで百万人いたのが、五十年後には三十万人くらいになる。職人全体で二十歳〜五十歳が占める割合が二十%なので、業界としては危機的状況です。今のうちから若手の育成をしていかないと十年後、二十年後にはもう先がありません」。

青年技能者の技能レベルの日本一を競う競技大会「技能五輪」には二十年前から、挑戦してきた。そのなかの一人が、二〇一四年に二回目の出場で日本一に。そして、二〇一五年の八月にブラジルの世界大会にも出場を果たす。そこには「若手職人にただ単に大工をやりたいというのではなく、夢を持って仕事をしてほしい」という想いがある。二〇一六年には、山形で技能五輪の全国大会が開催することになり、今年入った女性職人もその大会に出場すべく練習中だという。夢を持ち、挑戦し続ける若者を育てること。ひとつの企業の取り組みが、業界全体の課題解決の糸口へ結びついていく。

「山形は夏が暑く冬が寒いという極端な気候のため、家づくりは難しい。昔は夏のことだけ考えて作ってきましたが、今は寒い冬のことを考えて作ることが多くなりました」。

厳しい山形の風土や気候に合わせ、新たな家づくりを提案していく。引き継いでいく伝統と新しいことへの挑戦、そしてライフスタイルに寄りそう優しい目線。三つの武器を携え、大沼建築のチャレンジは続く。

取材・文/浅倉 かおり(planning-kaori)
撮 影/菊池 元樹(株式会社 アイ・エム・シイ)

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